適者生存の研究室

普通の大学生が現代社会での生き方を模索する研究所

モスキート音とかコウモリの超音波とか高周波音について考える

 モスキート音について

 

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夏になると出現する蚊。刺されたら痒いのそうだが、あの耳障りな羽音もとてつもなくウザイ。

 

睡眠中寝室に蚊が侵入するものならそれはもう大惨事、深夜に奴を駆逐するための戦いが幕を開ける。無論奴を殺さなければ安眠はできない。

 

あの忌々しき羽音は一体何なのだろか、そんなことを考えていたある日「モスキート音」たるものを知った。

 

モスキート音とは17kHz前後の高周波音のこと。(らしい)  高周波音でありながら超音波というわけでなく、まあわりと人間でも聴こえる帯域である。

 

人間に聴こえるとは言ったもののヒトの可聴域はおよそ20kHz程で、年をとるにつれてこのモスキート音は徐々に聞こえづらくなってくる。

ところで自分はいったいどれくらいの高周波音まで聞かとることが出来るのだろうか。

 

 耳年齢チェック

こんなアプリを発見した

 

「耳年齢チェック」

このアプリはその名の通り高周波数が聞こえるか聞こえないかを元に耳年齢を調べるアプリである。

 

ちなみにyoutubeにも色んな高周波音楽を流して耳年齢をチェックする動画があるが、youtubeでは16kHz以上の音は強制的にカットされるみたいなので聞こえなくて当たり前。

 

このアプリでは8kHz〜17kHzまでの音を出すことができ、17kHzの音が聞こえれば無事耳年齢は24歳以下というようになっている。

 

実際にやってみた。

まずは8kHz、既に耳がキーンなるような帯域、聞こえるか聞こてないかで言ったら余裕で聞こえる。

その後10kHz~16kHzまでは頭が痛くなるような音であるが難なくクリア、問題は最後の17kHzである。

 

あれ、音なってるコレ?

自分の耳衰えているのか…?

 

ただ耳にiPhoneをあてるとかすかに鳴っている。(ような気がする)  いやまあこれはギリ聞こえる判定で。

 

というわけで何とか自分は17kHzの音を聞くことができたがやはり歳をとると聞こえなくなるみたいで、両親はこの17kHzの音を拾うことができなかった。

 

蚊そのものからだいぶ離れてしまったがこのモスキート音の存在を機にヒトの可聴域を体感することが出来た。

 

モスキート音の利用

 

次に考えることといえば「この高周波の音を何かに利用できないだろうか?」となるが当の昔からそんなこと考えられている。

 

まずは携帯の着信音、これを考えた人は頭がいいのか悪いのか。モスキート音を着信音に設定することで(おそらくモスキート音を聞くことができない)先生にバレることなくメールの着信を知ることができる。(でも授業中携帯弄ったらバレルくね?) 

この話はガラケーの時代に結構流行った気がする。スマホの時代にこれはする人は多分いない。

 

これはモスキート音が若者にしか聞こえないという性質をうまく利用した例だとは思うが逆手に取られるケースもある。

 

次に紹介するのは若者撃退装置である、文字通り若者がたまりがちな場所にモスキート音を流し不快感を与え、若者を追い払う装置である。(一体若者が何をしたっていうんだ…) これも10年ほど前に流行った、最近はこの話あまり聞かない。なんかこの装置はイグノーベル賞取ったらしい。

 

ほかにも若者だけではなくモスキート音は野良猫やカラス、ネズミを追い払うために使われる。今でも家の前を通りかかると装置が作動してモスキート音を発する若干迷惑な家がたまにある。おそらく高周波の音というのはどの動物も不快に思うものなのだろう。

 

高周波音を利用する生物

 

とか思っていたけど実は積極的に高周波音を使って生活する動物も身近に存在する。それはズバリコウモリである。

 

コウモリは自ら高周波音を発し、それが反響した音を感知して獲物がどこにいるか調べたり、物体までの距離を測る、いわゆるエコロケーションを利用する。コウモリが利用する音は100kHzほどにのぼるので無論人間はその音を聞くことはできない。

 

超音波を利用することで小さい物体に対しても音が反射し、周囲の状況をより正確に知ることができるというメリットがある。一方、超音波は距離に対して減衰率が大きいので短い距離しか届かないというデメリットも存在する。

 

そんな超音波を使っているわけであるがコウモリは自ら発する音の反射音を聞いているため、人間が感知できないような周波数を感知できるようになっている。

この反響音からどこに何があるか、また獲物との距離がどれくらい離れているかなどの情報を得ることができるがそれだけではない。コウモリは獲物との移動速度の差を反響音の周波数変化から測っている。

 

ドップラー効果というものをご存知だろうか?難しいことは説明できないのでめちゃくちゃざっくり言うと救急車が近づいてくる時と通り過ぎた後で音の高さが変わるアレである。このドップラーシフトを利用してコウモリは自分の移動速度と獲物との移動速度の差を計測している。

 

こんな感じで超音波を巧みに利用し自然界で生活を営んでいる生物もいるようだ。

 

最初は蚊の話をしていたのに気がついたらコウモリの話をになってしまった。いずれにせよ高周波音というものは人間も含め自分たちの知らないところ上手く活用されているようだ。

 

でも蚊だけは滅んでくれ。